2016年01月16日

戦略がすべて / 瀧本哲史

戦略がすべて (新潮新書)戦略がすべて (新潮新書)
瀧本 哲史

新潮社 2015-12-16
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本紹介 from Amazon

この資本主義社会を「攻略」せよ。
ベストセラー『僕は君たちに武器を配りたい』著者が導く24の「必勝パターン」

ビジネス市場、芸能界、労働市場、教育現場、国家事業、ネット社会……どの世界にも各々の「ルール」があり、成功の「方程式」が存在する。ムダな努力を重ねて肩を落とす前に、「戦略」を手に入れて世界をコントロールする側に立て。『僕は君たちに武器を配りたい』がベストセラーとなった稀代の戦略家が、AKB48からオリンピック、就職活動、地方創生、炎上商法まで社会の諸問題を緻密に分析。日本人が取るべき選択を示唆した現在社会の「勝者の書」。


普段通り 会社で仕事していると、上長がふいに「面白いから読んでみて」と渡して下さいました。笑
他にもお借りしている本がある中で追加となるとお返しするのが遅くなってしまい申し訳ないなと思いつつ、
折角のご好意なのでお借りすることにしました。

ちょっと呟きですが、グロービスではケース課題・課題図書が多いので、
結構 普段の読書ができないでいるんですよね。
なので読みたいと思って購入しておいてある本は現在 絶賛 積読中。
卒業後にゆっくりとマイペースに読み進めていきたいなと思います。

さて、本書について。
24章に渡って著者・瀧本さんが様々なテーマに触れて書いておられますが、
一部を除いて戦略論というよりは 普段考えていることを整理してみました、的な要素が強いです。笑
なので自社戦略の参考に、と購入するとちょっとニーズとはマッチしないと思います。

ただ、戦略としてではなく、思考そのものには大変刺激を受けるものが多く、
結構な量で本書のフレーズをメモしてしまいました。
その一部をご紹介したいと思います。


(競争や移り変わりが激しくなれば)何が求められていくかも変わっていく。将来的にそうした人材になるかなんてわからない。であれば、いろいろな人材にチャレンジさせて、市場の反応や時代のニーズに合わせて自ずと選抜させていった方が合理的だ。(中略)このやり方は、試される人材にとっては厳しい。だからあくまで、(中略)高い報酬を得たいと思う者だけがこの競争に参加すればいい。こうした競争が嫌ならば「コモディティ化」された人材として、大きな夢は見ず、賃金や条件の不満を飲み込んで、こつこつ働くしかない。(P23)


AKB48を引き合いに出しての話なのですが、後半部分が特に印象的でした。
賃金や条件は労働の対価である以上、対価を支払う組織側のニーズを満たすことが高収入になる。
会社が求めていて且つ他者にはできない仕事ができる、これが大事なんですよね。

他の人もできる仕事しかできないのであれば まさに「コモディティ化された人材」であり、
高い対価を得ることは難しい。当たり前の話ではありますが改めて身が引き締まったフレーズでした。

またニーズの有無も大事です。
2015年10月期に受講したパワーと影響力でも触れている話ですが、ニーズがなければ必要とされない。
なのでどんなにプログラミングが書けても、有名大学院卒でも、MBAを持っていたとしても、
会社が求めるニーズが違う方向であるならば 全てはコモディティにすぎません。
転職をするなら、自分のスキルセットを理解して必要としてくれる会社がいいと思います。笑


要は、公共インフラ整備、中産階級による大消費ブームなどといった「発展途上国型」のオリンピックのメリットは、2020年の東京オリンピックにはあてはまりにくいのだ。(P41)


これは良い気付きを得た内容です。オリンピック開催となれば自ずと大きな経済効果を期待したくなります。
私もそうだったのですが、ただ本書にある通り 1964年とは環境が全く異なっています。
すでに経済的に成長している日本において、伸び代が全く異なるんですよね。
なので当時と同じ成長を思い描く、もしくは数値データを当てはめてマーケティングを行うのは危険。
良い気付きでした。


戦術の失敗は戦略で補うことが可能だが、戦略の失敗を戦術で補うことはできない。優秀な現場が無能な経営陣のカバーをしようとしても、単に現場が疲弊するだけなのである(P248)


これは自分が経営者になった時の戒めとして。笑
それに実際に起きていると思う事例も散見されます。


企業という組織においては、各階層での仕事は大きく異なるため、日本のようなキャリアパスの設計は正しくない。事実、多くのグローバル企業では、最初からリーダーを選抜し、かなり早い段階から難しい意思決定をさせて経験を積ませている(P249)


ここもとても納得。
私が出向している会社は営業の会社なので、営業で実績を残した人が役職を上り詰めていきます。
システム部門のマネジャー層もほぼ全員が営業出身なことに加え、
新卒採用のためのサイトにもシステム部門の社員が紹介されることはありません。

ちょっと話が逸れていますが・・・
そうした会社なので社長を筆頭に経営層のほとんどが営業からのし上がった方々。
でもご指摘の通り、営業の仕事と経営の仕事は異なります。

そうした意味で 経営者を育成するキャリアパスをしっかりと企業内に構築しなければ経営者は育たない。
50歳を過ぎた営業スペシャリストに0から経営学を叩き込むのと、
仕事を大枠覚えた20代、30代から経営の英才教育を施すのとでは、経営面で将来明るいのはどちらでしょうか。


まだまだ瀧本さんの思考に共感できることは沢山ありますが これくらいにしておきます。
戦略本としてより、視野を広げ視座を高める意味で読むことをお奨め致します。

参考:グロービス経営大学院でのMBA取得への道【書籍リスト】




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posted by ニーシェ at 16:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月31日

ランチェスター戦略 / 福永雅文

ランチェスター戦略 (ビジネスCOMIC)ランチェスター戦略 (ビジネスCOMIC)
福永 雅文 神崎 真理子

PHP研究所 2009-03-11
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本紹介 from Amazon

あらゆる業界で大手寡占が進み、弱者が淘汰されています。今、多くの弱小企業は未曾有の危機に瀕しています。しかし、やり方次第で小であっても大に勝てます。弱者が強者に逆転できるのです。その「弱者逆転」の戦略を「わかる」から「できる」のレベルに到達することを目的として著したのが本書です。

競争戦略のバイブル「ランチェスター戦略」はビジネスにおける共通言語です。本書では、局地戦、一点集中主義、差別化、接近戦、No.1主義、という大切な共通言語を5つのストーリーマンガにしました。「ランチェスター戦略」の真髄と実践がよりわかりやすく理解でき、使える内容となっています。
マンガの舞台は都会のビルの谷間にひっそりとたたずむバー「ランチェスター」。カウンターバーの向こうにいるのは、枯れた感じのマスターと、なぜかメイド服の女子大生ラン。さあ、今夜も悩めるビジネスパーソンがバーの扉を開ける時間がやって来ました。


ランチェスターの名前はよく聞いており、孫正義もランチェスター戦略に関する本をよく読んでいたそうで、
戦略論として重要な概念なんだろうとは思っていました。
でも何故かあまり読みたい衝動に駆られず、結局読まずにいたのです。

ところが最近になって新規事業をことさら強く意識するようになりました。
会社の業務もそうですが、自分が起業したとして果たして大手企業相手にどう勝つべきなのか。
そんなことを考えていると、ランチェスターがまさにその解になりえると知り、
読みたい衝動についに駆られて手に取ったのが本書です。

読みたいとは思いつつも、グロービスの読書課題もあるし 本を読む時間がなかなか取れない。
さらに戦略論ともなれば難易度も高く理解するのに時間がかかりそう。
そんな状況と先入観から、先ずはサクッと触りだけでも理解できる本がいいなと思って探して出会いました。

本書は5つの章に分けられ、章は2部構成、章の前半が漫画という内容。

結論から言えば私の目論みはドンピシャで、
ランチェスター戦略の触りは理解できたし、もっと詳細を読みたいと思えました。
導入の書としては最適だと思います。

No.1でなければ弱者であり、弱者の戦略としては「局地戦」「一点集中」「差別化」「接近戦」があります。
元々この戦略は第一次世界大戦の頃 戦闘機を開発していた英国人のランチェスターが、
自分が開発した戦闘機が戦争でどんな成果をあげるのかに興味を持ち研究したことが始まりで、
言うなれば戦争での戦略論となります。

戦争をビジネスに置き換えてみるとなかなか奇麗にマッピングされ、
大手企業がいる市場で弱者としてのベンチャー企業がどう闘うべきなのかが示されています。

新規事業を興すにしろ、起業するにしろ、
何か新しいことをする際は一度 ランチェスター戦略に目を通しておくと良いかと思います。
私もかなり興味が沸いたので これから読み漁っていこうと思います!


参考:グロービス経営大学院でのMBA取得への道【書籍一覧】

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posted by ニーシェ at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月18日

新・オタク経済 / 原田曜平

新・オタク経済 3兆円市場の地殻大変動 (朝日新書)新・オタク経済 3兆円市場の地殻大変動 (朝日新書)
原田曜平

朝日新聞出版 2015-09-11
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本紹介 from Amazon

リア充オタクってどんな人のこと??話題沸騰のキーワード「リア充オタク」はこの本から! 日本テレビ「ZIP! 」で大反響! ! !

リアル(現実)生活が充実して、なおかつ「オタク」な若者が激増している。本書は、彼らを「リア充オタク」とネーミング。半年間にわたる徹底リサーチで、リア充オタクの行動と生態を解析。その結果見えてきた「オタク勢力地図」の大激変とは……。
――――――――――――――
3兆円規模ともいわれ、右肩上がりで成長する「オタク市場」がいま、日に日にその姿を変えている。かつては秋葉原やどこのコミケ会場にもいた「ネルシャツにメガネ、大きなリュック」の絵に描いたようなオタクが減った。ネットとスマホの普及で、コンテンツは簡単に見られるようになり、部屋いっぱいにDVDやコミックを積み上げている人も減った。

そのように濃い$lが減ったのに、アニメやゲーム、ラノベなどオタク市場は右肩上がり。背景には、一般人のオタク分野への大量流入がある。オタクが隠すものからアピールするものになったという価値逆転がある。そして、かつてのオタクのイメージから遠い、おしゃれで社交的な「リア充オタク」の登場がある。

岡田斗司夫さん、大絶賛。
本書は、オタキング・岡田斗司夫さんの「ニコ生岡田斗司夫ゼミ」にてご紹介いただき、 「本当に面白かった、久しぶりに線を引いて読みました」とのお言葉いただきました。


Amazonの内容紹介がだいぶ長いですね。汗
はしょって尚 上の文量ぐらいになっています。

さて、本書はリア充オタクという新たな経済圏について分析した書。
一昔前のオタクというと頭にバンダナを巻き、チェックのシャツを纏ってメガネにカメラ、
少し趣向がユニークでコミュニケーションにやや難があるようなイメージがあったかもしれません。

しかしながら本書の通り、そうしたオタクは減少し、
今ではサブカルチャーがより社会に浸透したことでオタクとは言えない方々もオタク文化に触れ始めました。

私も大学・大学院では情報工学に属しており、他の学科よりもオタク率が高いはずではりましたが、
一昔前のオタクは極めて少なかったと思います。


著者はリア充オタクという言葉でグルーピングしていますが、ここは意識した方が良いように感じています。
近年では様々な若者の○○離れが話題に上がりますが、オタク市場は着実に拡大しつつあるからです。
若者の消費する対象が変化してきている。


オタクとは今や一生ついて回る様な「タイプ」でもなければ、パーソナリティの根幹を成す「アイデンティティ」でもなくなってきており、手軽で着脱可能な消費の対象ともなる「キャラ」になっています(P144)


まさに本書の上記フレーズが今の変化だと私は考えています。
これからもこの傾向はどんどんと進むのではないでしょうか。
それはオタクが好む作品が多くの人にとって理解できないものではなく、
文化としてクオリティが高い作品に昇華していることも一因だと思います。

私は基本的に人から薦められたものはなるべく体験するようにしているため、
オタク友人から薦めてもらったアニメなども観たりしますが、
滑らかなキャラの動きやカメラアングル、背景含め色使いのクオリティの高さに感動さえ覚えます。

今様々なところで評価を得ているラブライブというアニメも、
女子高生が部活動を通じて様々な葛藤や想いを描く作品ですが かなり共感しちゃいましたね。
自分の青春がフラッシュバックしました。笑


恐らく将来はオタク市場は一般化しすぎて「オタク市場」という名称さえなくなるかもしれませんね。
それだけの市民権を得る可能性は十分にありえると思います。

そんな今の若い世代の変化を捉えた本書は一読の価値があると思います!
若者向けに新規事業を考えるのであれば、ぜひ手に取ってみてください。


参考:グロービス経営大学院でのMBA取得への道【書籍一覧】

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posted by ニーシェ at 12:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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