ケース / テキスト | version | ページ数 |
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アップル社:iPodとiTunes | Ver.2 | 15ページ |
ニコニコ動画 | Ver.1 | 22ページ |
<<テーマ:ネットビジネスにおけるコンテンツ収益化の条件>>
ネットビジネスにおけるコンテンツ流通の成功要因と、それに必要なプラットフォームの役割と機能を理解する。
<<テーマ:コンテンツにおける収益化手法>>
ネット上でのコンテンツ流通の成功要因を理解したうえで、コンテンツの収益化手法を考察し、プラットフォームの役割と機能を深く理解する。
2015.08.04 (TUE)
7月22日に人事から「8月から異動」と告げられ、急遽 引継等の対応を行う中でのDAY3。
あまり時間が取れない中でのケースが2本でボリューミーだったので、
行き帰りの電車の他 別途時間を確保して予習対応していました。
さて今回はプラットフォームの収益化について、
AppleのiTunesとニワンゴのニコニコ動画のケースを見ていきます。
参考:Apple iTunes
参考:ニワンゴ ニコニコ動画
先ずはAppleから。
元々CDが売れていた音楽業界において なぜAppleは成功することができたのか。
それを5F分析とVC分析から音楽業界の変化を捉えていきます。
5F分析
5Fとは、M.ポーターが提唱した競争戦略において、業界環境を分析するためのフレームワーク。競合、売り手、買い手、新規参入、代替製品の5つの力(Forces)を分析することで、業界の収益構造や競争のカギを発見する。
引用:グロービス経営大学院 5F
引用:グロービス経営大学院 5F
VC分析(Value Chain)
バリューチェーンとは、事業活動を機能ごとに分類し、どの部分(機能)で付加価値が生み出されているか、競合と比較してどの部分に強み・弱みがあるかを分析し、事業戦略の有効性や改善の方向を探ること。
引用:グロービス経営大学院 バリューチェーン
引用:グロービス経営大学院 バリューチェーン
コンテンツビジネスに興味がある私としては大変学び多い内容でした。
なぜSONYにはできなくてAppleには収益化が成功できたのか。
これもイノベーションのジレンマの好例ですね。
またクリエイティブ・コモンズを提唱したハーバード大学教授のローレンス・レッシグ氏が示した、
デジタルコンテンツの流通と収益化の4つの条件を満たしていることがAppleの成功の一因。
参考:Wikipedia ローレンス・レッシグ
参考:Wikipedia クリエイティブ・コモンズ
集客を行う点、マネタイズを行う点が整合性をもって連動していることなども丁寧にみていくことで
業界構造を大きく変えたAppleの凄さを目の当たりにすることができました。
参考までにiPodの初代CMや関連動画を張っておきます。初代CMについても驚きの事実がありますが、
その解説は是非に講義で確認してください:-)
続いてニコニコ動画。
ニコ動は私がちょうど大学生の頃に生まれ、情報工学に所属していた私の周りでは大人気。
私自身も当時 だいぶ楽しませていただきました^^
このニコ動がなぜ黒字化できたのか、なぜユーザを掴むことができたのか、
VPF戦略、ローレンス・レッシグの4条件、集客・マネタイズの整合性、そして既存メディアとの棲み分け、
そうした点を全て確認していくように観て ニコニコ動画が如何に優れているかを体感できます。
ここで個人的に学びが大きかったのはVPF戦略と既存メディア対応ですね。
外部、相互、リテンションの3力がここまで奇麗に組み立てられるのは素晴らしい。
本当に参考になる好例で、今後自分が新規で行う場合は意識していきたい構造です。
また既存メディア対策も意識する必要があります。
Appleにしろニコ動やYoutubeにしろ、業界構造を変えるということは
当然既存企業との折り合いをどうつけるかがキーになってきます。
特にベンチャーが構造を覆す様なビジネスモデルを生み出してしまうと、
既存企業は培ってきた資本力を武器に叩き潰してくる場合がある。
そうならないために 何をすべきか、どう配慮すべきかもしっかりと考えていく。
そうして初めて永続的に利益を生み出す企業になれると思います。
参考:
・ニコニ・コモンズ
・ニコニ広告
・ブロマガ
・楽著作物及び音楽原盤の利用に関するガイドライン
今日も多くの学びがありました!
やはりネットビジネス戦略はグロービスの必修科目にしても良いんじゃないですかね。
記事一覧:グロービス経営大学院でのMBA取得への道【ネットビジネス戦略 時間順 記事一覧】
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