2015年02月21日

基礎と応用

学ぶの語源が「真似る」という説があります。
学ぶことは真似ること、私にとってこれは正しい真理です。

学校の勉強もそうです。
過去の偉人たちが築いた法則や方式を真似て使う。
基礎的なところを抑えたら、応用して使ってみる。
そうやって数学でも物理でも、多くの人が学業のスキルを高めてきたと思います。

ビジネスでも私は基本的には同じだと思っています。

先ずは先輩方や上司のやり方を見て真似て、全体の流れを把握し 一つのパターンとしてのやり方を理解する。
やり方を理解するのは基礎編。
その後 自分で案件を持ち、実際に案件を回すのが応用編。

応用編の中で 様々なイレギュラーな対応を迫られ、多くのパターンと向き合うことで、
どんどん応用が利くようになり 大概のことに対応できるようになる。

応用編に進まない限り、机上の空論と等しく それでは仕事ができない。
「ビジネスは実際にやらなければ身に付かない」というのは、応用編のことを指していると私は思います。
そしてそれはそれでその通りであり、応用編なくして成長はありえません。


しかしながら主張したいのは「基礎なくして応用なし」ということです。

「やらなきゃわからない」「やって苦労して身に付く」というフレーズのもと、
基礎編なくして応用編に突っ込ませる体質の組織は私としてはあまり得策とは思えません。

得策と思えない理由は明白で、「考える縁(よすが)がないため学びを評価測定できない」からです。

基礎編で諸先輩たちのやり方を見て真似て学び、一通りの流れややり方を理解する。
そうすると実際に自分が案件を回した時に、流れの中でどこに問題があったのか振返ることができ、
方法論として諸先輩方の型と比べて良かったのか悪かったのか評価・反省することもできます。

しかし、そうした縁がない状態だと、全体の流れの中で今現在何をやっているのか見えなくなりますし、
何が良いのか悪いのか、評価軸がないため反省も振返りも曖昧になる。

「なんか良かったな」「なんかダメだったな」そんな感想で終わってしまう可能性があります。

応用編のみだと、応用問題を何回も繰り返しやって、なんとなく全体像が見えてきて、
そこで初めて評価軸が生まれてようやく軌道修正をかけることができます。
そうしてその後やっと応用する力が芽生えてくる。

個人的にはあまり効率的なやり方とは思えません。

例えるなら、
基礎なく応用に突っ込むのは目的地のみを教えて進ませること。
基礎を踏まえ応用に進ませるのは目的地を教え、地図とコンパスを渡して進ませること。

地図とコンパスを渡しても地形の凹凸はわからないし、
土砂崩れて道が塞がれているなどもあるかもしれない。
そうした時こそ応用力を試されていて、楽な道を模索したり、目の前の壁を乗り越えたりする判断をする。
その判断が経験であり自分の血肉となる。

それも地図とコンパスがあるから進むべき方向がわかるのであって、
地図もコンパスもないまま いきなり道が塞がれていても、
乗り越えるのが正しいのか、引き返すのが正しいのか全くわかりません。

なので私がお伝えしたいのは、基礎編を踏まえることの大事さです。
そしてそれは諸先輩方を真似たり、多く出版されている参考図書のやり方を真似るとこからだと思います。

グロービスでのケーススタディも全く同じ考えではないでしょうか。
グロービスで多くのケースに触れ基礎を身につけることで、実社会で応用する縁になる。

一流と呼ばれる経営コンサルティングファームでも同じ思考を持っていると思います。
某経営コンサルティングファーム社長の書籍の中で「現場でなければ成長しない」と指摘していますが、
それは応用編にいきなり投げ入れることではなく、
最初の2,3年間は応用編で戦う先輩社員のサポートとして現場に放り込むことを意味しています。
そうやって先輩社員のやり方を真似させ学ばせることで 今度は応用編に進ませる。

それを紡ぐことでスキルは伝搬し、一流は一流であり続けるのではないでしょうか。


現場に放り込むのはもちろん良いのですが、
縁を持たせること、それを新人教育・後継育成の取組みの中で意識していただきたいなと若輩者ながら思います。






良ければポチっと応援宜しくお願い致します^^
にほんブログ村 経営ブログ MBA・MBA取得へ

posted by ニーシェ at 10:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 思考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。